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8月の終わり、9月の初めのnagashingのレビュー・感想・評価

8月の終わり、9月の初め(1998年製作の映画)
4.0
車窓を流れていく玉ボケ夜景と涙目ルドワイヤンのコンボ、100点。デプレシャンの映画と同様、マチューが体現する「私」性みたいなものにとことん感じ入る(ぼくはルドワイヤンとは付き合えませんが……)。しれっとしたイマジナリーライン越えも、吠える犬の唐突なカットインも、ブラックアウトの有無の基準もよくわからないけど、そのモヤモヤが保留されたまま流れていってしまうことの妙な気持ちよさが、しがらみや未練や感傷を抱えたまま生きていくことにも光を照らす。俺も仕事をやめて小説を書くぞジョジョ。
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