浮浪者

8月の終わり、9月の初めの浮浪者のレビュー・感想・評価

8月の終わり、9月の初め(1998年製作の映画)
3.5
創作にまつわる秘密が開陳されている雰囲気だけは充満しているも、開陳するスタイルが霧を掴むほどに手応えがない。

手応えのなさ、湿り気を触知するような感覚でしか、真実や愛には抵触できないのだと言い切るには計算高くない設え。

何かが何も起きないように制された時空で、何者かが泣き、何者が怒る、その音に付き従うしか方途はなかったのか。
浮浪者

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