magnolia

8月の終わり、9月の初めのmagnoliaのレビュー・感想・評価

8月の終わり、9月の初め(1998年製作の映画)
4.7
雰囲気に気持ちよく酔ってしまう、フランスらしいこの作品を好きになれて良かった

言ってしまえば緩いコミュニティの中でくっついたり離れたり、大きな出来事もあるけれども、その特定の人々の数年の日々を淡々と綴ったもの
人間の距離感にとてもリアリティがあるのにポエムのような透明感も、成人が大人になる過程、終わりがほんのり明るいのもいい、人が好きなんやな

映像の効果にも痺れる、ありありと伝わる枠外での進行、ギリギリ映像内の顔(片目と鼻)、夜のほの暗さ、うっすらとした灯りの室内、店の内と外の展開…無理にエピソードを繋がずふっと暗転するのもいい

マチューアマルリックさんは特に瞬きまで、自然なのにジャストタイミング、という感じ、昔から目がきれいなんなぁ、溜息

[ 何をしていたと思う? -- 訊かない、黙って消えた理由も ]
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