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永遠に美しく…のjunior009のレビュー・感想・評価

永遠に美しく…(1992年製作の映画)
3.8
3度目の視聴。幼少期は恐怖、学生時代には監督と主演3人の事に意識が向きがちだったけど、久しぶりに観たらオープニングで流れるアラン・シルヴェストリのテーマ曲にまず胸を鷲掴みにされ「え、こんな感じだっけ?」と驚いた。
ミュージカルシーンはしっかりしてて見応えあるし、精神病棟の仲間達・クリニックの内装・ラートみたいな謎の施術機器等の細々した部分も、カルト的な怪しい雰囲気を纏ったリスルと下部達、決闘シーンのスコップの3段活用、全体のシュールさも切り替えのテンポ感も締め方も、、良い!
そして、現代の終末期医療、過度な延命治療に対する違和感にも通ずるアーネストの言葉、終わりのない悪夢、そして50歳から始まる人生もあるということ。
B級臭で油断させて気楽に観させておいて、こういうメッセージ性まで孕んでいるところ…なかなかの名作では。
きっとまた観る。
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