kuu

永遠に美しく…のkuuのレビュー・感想・評価

永遠に美しく…(1992年製作の映画)
3.5
『永遠に美しく…』
原題 Death Becomes Her
製作年 1992年。上映時間104分。
永遠の美しさを追求し、争う2人の中年女性の姿を描く。
監督はロバート・ゼメキス、製作はゼメキスとスティーヴ・スターキー、脚本はマーティン・ドノヴァンと、デイヴィッド・コープ、撮影はディーン・カンディ、映画音楽はアラン・シルヴェストリが担当。
メリル・ストリープは、争いのシーン中に誤ってゴールディ・ホーンの頬にシャベルで傷を与えたとか。
本気度がちゃうなぁ。
オープニングシーンでは、メリル・ストリープのキャラクターが、失われた青春を懐かしむ年老いた女優を描いたテネシー・ウィリアムズの演劇『スイート・バード・オブ・ユース』(1962年)のミュージカル版に主演しているのは必見こな。

驚異のロバート・ゼメキス監督による今作品は、巧みな脚本、豪華キャスト、そして昨今のハリウッド映画にはほとんどないかな?、心を揺さぶる特殊効果が特徴かな。
メリル・ストリープが演じるマデリーン・アシュトンは、若さと美しさを保つことに執着する女優。
ヘレン・シャープ(ゴールディ・ホーン)は、優秀な外科医アーネスト・メンヴィル博士(ブルース・ウィリス)を婚約者に持つ地味な作家。
マデリーンとヘレンは長年憎み合っていたが、マデリーンがヘレンからアーネストを奪って結婚したことで、事態はさらに悪化する。
数年後、マデリンは若さを保つことにさらに執着し、肉体的な老化を防ぐためなら何でもするようになる。
一方、ヘレンは婚約者を奪ったマデリンへの復讐に執念を燃やす。
しかし、2人のライバルには共通点があるようだ。
2人とも同じ女性、リスル・フォン・ローマン(イザベラ・ロッセリーニ)を知っているらしい。

今作品は、外見を変えるだけで人生を取り戻そうとする女性主人公たちの虚栄心を中心に展開する。
純粋コメディなんか?
と個人的には怖くて安易に笑えなかった。
そう、今作品はかなりブラックなコメディと呼べるかもしれない。
それなら笑える。
しかし、非常にひねくれたユーモアがあり、あらゆる形のコメディが好きな人でなければ、このユーモアを本当に楽しみ、理解することはできないかもしれない。
しかし、何よりも、ストーリーの風刺と皮肉がプロットにうまく組み込まれているため、今作品で一番面白かったと特定できる部分はない。
まぁ、永遠の美を追求するのは女性なら誰しも願う所やろけど、やはり人間は寿命あってこその美があると思う。

強欲な人間は醜い。
しかし、貪欲だからこそ美しくもなれる。
動けなくなるその日まで
ただ一途にエゴを満たそうとする
その先に何がある?
           by kuuことジョージ。

主演の女優二人も美しいけど、出演されているイザベラロッセリーニの美しさは、マジに綺麗で人形のよう。
全体的に、オフビートなコメディが好きな人には好まれる作品かな。
kuu

kuu