いわやん

オリヲン座からの招待状のいわやんのレビュー・感想・評価

オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)
3.7
昭和の映画館の物語。

宮沢りえ主演。

昭和30年代に、京都の中に「オリヲン座」と言う映画館が。
それは、戦後に復員した松蔵とトヨの夫婦で切り盛りしていて。

そこに、ふらりと留吉なる若者が転がり込んで来る。松蔵に認められ、映画館で働くようになる。

三人で、映画館をもり立てて行くが、そんな時に松蔵が亡くなって。

やがて、テレビに圧されて斜陽産業に。

でも、トヨと留吉は明るさを忘れずに近所の子供のユウちゃん、ヨシエちゃんを可愛がり、8ミリカメラなど買ってきて、陽気に過ごす。

それから数十年、オリヲン座の最後の日が・・。

館主の夢で、映画館を経営し。館主亡き後、未亡人と使用人の関係で後を引き継ぎ、二人で苦労をしながら、実はお互い恋愛感情を隠してと言う間柄が、途中のケンカ騒ぎや、おんぶのシーンによく表れてます。

ホタルのシーンには、昭和の奥ゆかしさも。

ラストの最後の映写シーンで、全てが開放されて。

まだ、地方に行けば古い映画館がありまして、数年前に四国で午前10時の映画祭を観た館も味のある素晴らしい館でした。

私の子供の頃は、入れ換えなしで消防法無視の通路まで客が満載。おまけにタバコ吸い放題(笑)

また、古い映画館に行きたくなりました。
いわやん

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