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オリヲン座からの招待状のicのレビュー・感想・評価

オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)
2.1
展開は読めてしまうし、その通りだし…という感じなのにお決まりでもウルッとしてしまった。

ただ、もう少し何か物足りない気もする。人間模様を描く尺が短いのか、感情を揺さぶるものに欠ける。(ウルっとしたくせに言うけれど)

例えば、この手の内容で傑作といったらやはり『ニューシネマパラダイス』な訳だ。ちなみに、あれは涙が止まらなくなってしまう。
そこには、映画館のストーリーもあったし、恋愛もあったし、家族愛?友情?もしっかりえがかれていた。

それに比べて、物語の内容に対して、なんだろう整頓されているというかそれぞれがコンパクトすぎる感じがした。上手く言えないけれど、綺麗すぎるのかな。行儀良すぎるのかな。

この映画でもっと知りたかったところって、お客さんがいなくなって、そこからどんな復活劇があったのか。とか、客として来てた子供ふたりが家を出て行ったなら、それまでの映画とともに生きた成長過程とか。向かいの店も重要そうに見えてほとんど出てこなかったし。
そういったところが収まり良すぎて、どうしても、中途半端に感じてしまったのかもしれない。
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