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ゴジラVSビオランテのABBAッキオのレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
3.3
 1989年大森一樹監督。平成ゴジラ第1作(実質的には1984から新シリーズの流れ)。平成ゴジラはパスしてきた自分だが、BS12で放送されたので視聴。出演者はそれなりに豪華だし(沢口靖子の出落ちと昇天やデーモン小暮の唐突な登場には呆気にとられるが)、ロケに金をかけているのは分かるが、脚本構成が悪すぎて残念。劇伴も伊福部音楽はいいのだが、それ以外は陳腐。現代ゴジラとしては自衛隊の兵器や分子生物学を無視することはできないが、その使い方にも説得力がない。ビオランテなる生物を博士がなぜ作ったか分からない。テクノロジーを巡る政治闘争もちょっとだけあるが、格闘シーンの出来がお粗末すぎる。最後のビオランテとの対決シーン位が見所だった。俯瞰すれば昭和の子ども向けゴジラから、シン・ゴジラへと転生していくステップの作品なのだろうが中途半端感は拭えなかった。好きな田中好子が出演する唯一のゴジラ映画なので少し加点。
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