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イベント・ホライゾンのFireFox917のレビュー・感想・評価

イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)
3.5
近未来、海王星付近で7年間も消息不明だった実験宇宙船イベント・ホライゾン号に向かった科学者と救助クルー達が無限の宇宙で無限の恐怖に巻き込まれる。

この映画は公開時に映画館で観たので実に24年振りに再鑑賞しました。
科学とオカルトの組み合わせのSFホラーは本当に好きなジャンルです。

イベント・ホライゾン号はワープして恒星間の宇宙航行をすることが目的だったのに、異次元にある地獄に行って戻ってきてしまったという話です。まさに悪魔の棲む家ならぬ悪魔の棲む宇宙船と化したイベント・ホライゾン号。
その造形も人が十字架に掛けられたようであり、先端がエイリアンのゼノモーフの頭部に似ている異常なデザインです。さらにワープ航法をするためのブラックホールを発生させる重力装置であるコアはトゲトゲやイボイボが沢山ある人間工学を完全無視した不気味なデザイン。

グロ描写は過激過ぎて制作過程でかなり削られてしまい、艦内記録映像等を中心にスポット的な感じで挿入される形になっています。けれどもR15指定です。コマ送りするとヘルレイザー的な映像であることがわかります。

今、観るとローレンス・フィッシュバーンが若いですね。ジェラシックシリーズのサム・ニールが科学者を演じていますが邪悪なモノに乗っ取られ大変なことに。シャイニング的な要素も入っています。

あと、ワープ航法を説明する時に紙を半分に追ってペンを刺すシーン、インターステラーでもやっていたなと思い出しました。

この神の領域に踏み込んだ人間達が罰を受ける構図の本作、興行成績は振るわなかったようですが、良くも悪くも思い出のある映画です。
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