さく

座頭市物語のさくのレビュー・感想・評価

座頭市物語(1962年製作の映画)
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午前十時の映画祭にて鑑賞。本作を見るのは3回目くらい、劇場では初鑑賞。

冒頭の丁半博打のシーンは座頭市の為人を表す名シーン。流れは知っているけれど、何度見ても素晴らしい。

シリーズの他作品でも定番化(?)している座頭市が目をカッと見開くシーンは4Kの鮮明さもあってか、劇場で見ると迫力満点。

「物語」としては、流浪の雇われ用心棒、メクラの剣豪、ゆきずりの叶わぬ恋、雇い主も相手も碌でもないがライバルには心が通じる、ライバルは病人...等々、日本人的にはお約束&お約束&お約束的な設定と展開。そういう意味では物語上、これといってグッとくるようなところはない印象。まあ、ベタな展開だけれど座頭市というとんがったキャラを愛でながら見るのが良いのでしょう。

余談ですが、座頭市がおでんをご馳走になるシーンで、きちんと辛子が器のふちにべっとりと塗られており、これはメクラの市っつぁんが誤って辛子を口にして大変! みたいな展開よ予測したがそんなことにはならなりませんでした。
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