イチロヲ

デッドリー・フレンドのイチロヲのレビュー・感想・評価

デッドリー・フレンド(1986年製作の映画)
3.5
自律型ロボットを開発した天才少年が、脳死状態に陥った恋人にCPUプロセッサを埋め込んでしまう。情緒を失った「半人半ロボ」の悲哀を描いている、SFホラー・コメディ。

冒頭部では、ナンバー5(ショート・サーキットより)の人相を悪くしたような、基盤剥き出しの自律型ロボット「BB」が登場。二日酔いのオッサンみたいな声で片言の英語を喋り、外見に反する怪力で人間をぶっ飛ばしていく。

ロボットの紹介が終わると、アル中の父親に暴力を振るわれている少女が悲惨な目に遭う。そして、ロボットのプロセッサを流用することにより、半人半ロボが誕生。少女の指先がロボットを模したカニ型(バルカン人のハンドサイン)になるところが笑える。

後半部に入ると、ロボット時代の記憶を引き継いだ状態でのリベンジ劇に発展。バスケットボールを相手の頭部に投げつけると、スキャナーズ張りに大爆発するシーンに大笑い。食傷気味のメロドラマだが、クリスティ・スワンソンの名演技を楽しむことができる。
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