TAK44マグナム

デッドリー・フレンドのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

デッドリー・フレンド(1986年製作の映画)
3.8
危険!ボール遊び禁止!!


「スクリーム」や「エルム街の悪夢」でおなじみ、ホラー映画の大御所ウェス・クレイブン監督作。
脳にAIチップを移植されて凶暴なサイバーゾンビになるヒロイン役にクリスティ・スワンソン。
美少女でしたねえ!
大好きでした!
いまではかなりしっかりとしたガタイの良いオバチャンですが、「フライングジョーズ」ではサメ退治したりと、未だ気を吐いていますね。


お話は所謂ひとつのフランケンシュタインもの。
科学の暴走とその末路を描いております。
主人公は天才少年。
母親、そして自ら製作した人工知能搭載型のロボット「BB」と共に、新天地となる街へと引っ越してきます。
早速、新聞配達の少年や隣家の少女と仲良くなりますが、少女の父親はキチガイじみた男で、娘の自由を許さない暴君でした。
更に、隣家に住むオバサンも凄まじく、子供相手でもショットガンを携えて「出て行け!」と威圧するほどのハンパない鬼キチガイときたもんです。
この界隈には頭のおかしいのばかりが住んでいるのか?
そんなこんなである日、オバサンにショットガンで何発も撃たれてBBが無残にも破壊される事件が発生。
哀しみに暮れる間もなく、キスまで交わしてGFになった少女もアクシデントから父親に殺されてしまいます。
完全に頭のネジがはずれて科学の力を盲信した主人公は、BBに使われていたAIチップを死んだ少女の脳みそに直結!
するとどうでしょう!
少女はサイバーゾンビとして蘇ったではありませんか!
しかし彼女は生前の恨みだけで動いているような有様で、まずは父親の首をひねって血祭りにあげ、次にオバサンの頭をこっぱ微塵にしてしまいます!
凶悪な殺人サイバーゾンビをそれでも匿う主人公でしたが、カタストロフィはすぐそこまで近づいているのでした・・・


いくらなんでもチップをブスリと脳みそに刺したら死体が起動するってのは乱暴極まりないアイデアですけれど、そういうラフな部分も許せる、愛すべきポンコツですね、これは。
クリスティ・スワンソンのカクカクとしたロボット演技も微笑ましくて宜しい。
とにかく怪力無双のヘラクレスガールになってしまうので、バスケのボール🏀もボーリングのボール🎳以上に破壊力アップ!
思わず顔面で受けたオバサンは哀れ、「スキャナーズ」の頭爆発オヤジと同じ目にあうのでした!
こういうの見ると、例えばコンクリートの壁にボールがめりこむ「キャプテン翼」のタイガーショットなんて、いくら若林くんがスーパーグレイトゴールキーパーだからってアイアンマンアーマーを装着しているわけじゃないんだからキャッチした瞬間に両腕が爆破四散してもおかしくないぞ!と思っちゃいます。
というか、サッカーボール⚽️がコンクリートにめりこんだら、ボールが破裂しますよね、フツー(汗)
何にしても脳みそのツボをついたら超人化してしまうわけでして、またまた古いジャンプ漫画を持ち出してしまい恐縮ですが、「北斗の拳」のアミバは脳みその秘孔をもっと研究するべきだったんだなぁと。
脳みそに秘孔があるのかどうか知らんけれども。

というわけで、親父が真っ黒こげにされたり、クリスティ・スワンソンが二階の窓からダイブしたりと他にも見どころが散見される本作でありますが、一番のウリを最後の最後にデザートとしてとっておいてあるなんて憎い!
この、とってつけたようなラストシークエンスの衝撃は最大級!
あまりにも有り得ないので夢オチか何かか?と疑り始めたところで幕がおりて終了。
思うに、これはウェス・クレイブン流のサービスなのでしょう。
ここ、子供の頃に観たら、けっこうなトラウマになるんじゃないですかね〜?
ある意味、ターミネーターみたいなんですけれどね(苦笑)
そのとんでもないオチに加えて、直後から流れてくるエンディング曲が、これまたメチャ狂っているので必聴です!
ノリの良いエレクトリカルなサウンドにのせて、延々と「BB!BB!BB!」と繰り返すだけ!
ジョン・カーペンターもゴブリンも裸足で逃げ出しそうな洗脳サウンドで締めてくるとは、「デッドリーフレンド」侮れませんよ!
これぞ素晴らしきBB級ホラー!
BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB!BB・・・BB・・・BB・・・🤖


某動画サイトにて