青あお

スタンド・バイ・ミーの青あおのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
“So darlin' darlin' stand by me”

僕のオールタイムベストな作品です。

以前書いた感想で沢山の“いいね”していただいたのですが、なんとなく適当に書いた感が拭えなくて、加筆修正してちゃんと書き直させていただきます。
“いいね”してくださった皆さま、すみません、ありがとうございます。

主人公ゴーディの親子関係を見て居場所がなかった自分自身の少年時代を投影してしまいます。
そのせいか何度観ても泣けてきてしまうんですよね。
死体を探しに行った事もないのに不思議なものです。

最初は面白半分だった死体探しの冒険ですが、旅の途中4人はそれぞれ抱えている悩みや葛藤を打ち明け出します。
4人はそれぞれ励まし合い、時には一緒に怒り笑い話に転化させて笑い飛ばします。

「俺たちがついている」言葉にしなくとも心で通じ合うような繊細なやりとり。
そう、一緒にいたら強くなれる。

クリスの様にいつも助けてくれる頼れる兄貴分。
テディの様に複雑な家庭環境のせいで無理に破天荒に振る舞っているヤツ。
ヴァーンの様にいるだけで場を明るくしてくれる存在。
こんな友達僕にもいたんだよなぁ。

この旅をやり遂げれば何かが変わる。
確信めいたものは何もなくとも、彼らは自分自身が成長している(今までの関係も終わる)のを肌で感じながら旅を続ける。

彼らは旅を通じて友情を確認しトラウマと向き合い勇気をだしてひとつ階段を昇った。
将来への不安は抱えたまま…。
「街が小さく、違って見えた」

そういえばアイツどうしてるかな?
年齢で友達が入れ替わるのは自然な事。
でも、この作品を観た夜は疎遠になった昔の親友を思い出します。
「あの12歳の時のような友達はもうできない」

今の僕の一番の親友はやっぱり奥さんかなぁ、だから時々言っておこうかな。

“いつまでも、そばにいて”
青あお

青あお