このレビューはネタバレを含みます
自分がまだ大人じゃないと思っていた頃に感じた、あの青春と友情への渇望というものはこんなにプリミティブなんですね、というすごい新鮮な驚き。
1986年の、アメリカの、映画なのに。
人というものの本質は、かくも共通因子を持っているものか。
中学生がガンガンタバコをふかしてたり、オープンカーから乗り出して道路沿いのポストをバットでひたすら壊すとか、線路の上で汽車の前に立つとか、今じゃもう作れないんだろうなというコンプライアンスの時代の差分を感じつつ。それでもなお、感じ入るものは同じというのが本当にすごい。
誰も俺を知らないところに行きたい
これは青年期に思わないヤツいないんだろうな…どんなにくだらない理由でも、家庭の庇護下にいれば、自分で自分の無力を嘆かないことはないのだろう、きっと。
もっと早くに見てもよかったと思う作品だし、今見れてよかったとも思う作品でもある。