Solo1968

スタンド・バイ・ミーのSolo1968のレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.4
二十歳前にレンタルで観た時は、本作の良さを半分も体感出来なかったのは確かで、三十歳を過ぎて、それからは幾度となく、、観る度に沁みて、いつ観ても、沁みて、、本作の魅力を充分に堪能出来る様になった。

映画も音楽も それを体験するタイミング 年齢はかなり重要で、
ほろ苦さのなんちゃるか、は二十歳そこらの僕には、今考えると本作の魅力は届かなかったんだなと。

ある年齢を越えてからは、何度観ても染み渡るし、台詞すらかなり覚えていても感動出来るというのは、やはり作品がストーリーだけでなく、その映像、演技 音楽のバランスが絶妙であるからこそと納得出来る。

国も時代背景も違えど この年代の男の子達、それも皆性格は違えど 何か共通する 人生の中のほんの一瞬の大人になりかける つまらぬ表現で言えば 成長過程 の胸の苦しさは、作品とはひとつも同じ体験はないにせよ、何かしら誰しもがそれらしきことは経験していて、その時の思いははっきりとは思い出せなくても 後から考えて思い出すと、楽しいことも苦しかった事も全て 美しくも何故か儚く 物に変えられない宝物なんじゃないかなと。

リバーフェニックスが単に男前というだけで人気が出たのではなく、この頃からすでに、恐ろしいほどの演技力を持ち、見るものを惹きつける魅力があった。
コリーフェルドマンも然り。

都会育ちの僕が田舎で育っていたら こんな勇気あったのか?
僕はこの中で言うと誰に当たるのか?友達のあいつは、きっとこの役だよな、など、。

見たことない人に
面白いの?と聞かれても
どう答えていいかわからない
名作とは、得てして、そういうものが多いと思う。
Solo1968

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