おもす

スタンド・バイ・ミーのおもすのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
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【感想】
〇内容面
別に好きじゃなかったかな、面白かったけど。
子供の頃の冒険心というか、子供ならではの制限、非力さ(特に大人との非力さ)、もどかしさっていうのは凄い思い出されたし、共感した。そういうのを感じさせてくれた面ではとても良かったです。
けどなんだろうな、一人一人の人生にあまり共感できなかった。俺の想像力の足りなさなのかもしれないけど、一人一人に悩みがありすぎてちょっと非現実的に感じてしまった。観終わったあと、面白かったなとはなったけど、あまり好きではないかなっていう感じです。

〇構造面
全体的に展開が一辺倒に感じてしまった(まぁ分かりやすかったとも言える)のと、各登場人物の背景を直接的に表しすぎているところで少し冷めた。限られた時間のうちに全員分の背景を伝えるのってめっちゃムズいんだろうけど、なんかセットアップの段階で直接的な説明が多いと、観てる人の想像力を掻き立てない気がする。特に劇だとなおさら。いかに間接的に伝えて観客に想像させるかが大事だと改めて実感させられた。

最初の方はゴードンの語り口調で話が展開していた。まぁなんかナレーター的役割がいる作品ってどうなんだろうって思ったんだけど、意外と違和感は感じなかった。実際にゴーディのセリフからゴードンのセリフに移り変わるところとか、あーこれこれって感じだったね。これを劇で上手くやるには、映画でのカットの仕方を劇で上手く表さないといけない。まぁでも参考にはなったかな。

【印象に残ったシーン】
匿名で通報することを決めたところかな。
理由は1番変化が見えたから。
英雄になるために死体を探しにいったけど、それまでの過程で得た経験とか感じたことが4人、特にゴーディを変えたんだなって思った。最初と最後で分かりやすく変化が見えたし、子供が成長したことがちゃんと分かった。
そういうシーンを1番際立たせることが出来たらいいよね。
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