クラフトマンパンダ

スタンド・バイ・ミーのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.7
Respectシリーズ 第9弾!!

今回はフォローして頂いてるB.OさんとNさんのBest Movieからのバブル世代〜ロスト ジェネレーション世代の青春映画の金字塔『Stand by Me』

B.Oさんはレビューを拝読し いつも感じるのは映画に精通されておられ、とても惹き込まれるご自身のレビュースタイルが完成されている方で色々なことを教えていただいてますが800本超のレビューの中、13作品しかない(ご自身がレビュー内で明記されている)score5の1本でBestの4位。

Nさんはレビューは比較的 簡潔に纏めておられる印象ですが凄く的を得た感性鋭いレビューを書かれる方で その1800本近いレビューの中、僅か2作のscore5の1本でBest🥇。

お二人ともに大絶賛されてます。


正に世代の自分ですが、観てなかったことに自身で驚いてます😓

忘れてるだけで一度は観てるだろうと思っていたのですが今回鑑賞して本当に初見でした。

でも振り返って考えてみて当時の自分は
観てなくても不思議じゃないことに気付きました。

日本では🇺🇸より半年以上 公開が先になり
製作年の翌年公開になりましたが、アメリカでは『トップガン』と同年の夏を代表する作品(トップガンも日本公開は12月)

思春期真っ只中でまだまだ幼稚な自分には『トップガン』はサントラ含め正に流行りのシンボル。

対して『Stand by Me 』はなんかダサいステレオタイプの作品って感覚だったと思います。(あくまで当時です💦)
アホ丸出しですが、グーニーズをもう少し年齢を上げたような感じというか、、、それと自分にはここも大きかったのですがトップガンのメイン曲 K・ロギンスの『Danger Zone』のキャッチーな感じに対してベン・E・キングの『スタンド・バイ・ミー』のエバーグリーンな感じも好みじゃなかった。


さて公開から37年経ってから鑑賞してみて前述の世代の男でこの作品が刺さらない
人いないですよね!!

夏休み🥽 冒険🛤️ 友情🤜🤛

コンプレックス、将来への不安、大人になっていくことへの戸惑い、葛藤、、

そしてどこまでも続く抜けるような空と眩しい夏☀️

あとは男はいつまで経っても子供で馬鹿だなってことも彼等の兄貴たちの不良グループや彼等の父親、クズ鉄置場の主人などをみててもわかるし、そういったことも描いていたように感じた。

自分はラストをもう少し濃密に描いて欲しかった。
少し物足りなく感じたのですがそれは自分の感覚でこれで正解なんだろうな 笑


そして今作の救世主はTVプロデューサーのノーマン・リア。
彼は監督のロブ・ライナーが俳優として出演したテレビ番組『All in the Family』のクリエイターでライナーの師匠のような存在

ライナーのことを目にかけ彼の視点で書き直された『Stand by Me』の脚本も気に入ったリアが製作予算の750万ドルを自分の懐から出資したおかげで製作にこぎつけたのだ。
元々は苦戦しながらやっと製作配給会社のエンバシー・ピクチャーズに受け入れてもらえたのだが、撮影開始直前になって同社はコロンビア・ピクチャーズによって買収。当時のコロンビア・ピクチャーズのオーナー企業だったコカ・コーラが「無名の若い俳優ばかりの映画など要らない」と
一度はこの名作、もう少しで企画のままでお蔵入りになるところだったのだそうだ。


一昨年に実施された【夏に観たい名作映画🎞️】のアンケートで見事 第一位に輝いています‼️

        24' 4月11日 1時11分。