ひろぞう

スタンド・バイ・ミーのひろぞうのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
今日はある記念日ですので、お気に入りから本作を。
私は原作者のスティーヴン・キングの大ファンです。書籍化された作品は全て読んでいます。本作はキングの中篇小説『恐怖の四季』の秋篇の作品です。其れ迄ホラー作家の帝王と言われたキングが、非ホラー作品を発表し非ホラー作家としても一流で有る事を証明した記念的作品群でもあります。
本作は『秋の目覚め』とサブタイトルがついています。少年たちが死体を探しに冒険に出る2日間の話です。少年からティーンエイジャーに踏み出すかけがえの無い2日間です。
読後感は寂寥感が強かったのですが、映画の方はゴーディーが現実と向き合う覚悟を決めたこと、特にクリスが家庭や社会の所為にしない茨の道を選ぶ覚悟を決めた事に胸が熱くなりました。ノスタルジーと応援したい思いと希望を感じました。
本作はある映画に出会うまでは1番リピート鑑賞した作品です。おそらく20回以上は観てますね。
キングの原作を昇華させた初めての映画作品です。以降、ロブ・ライナー監督作品は全て観ています。同監督作品でもう1本満点作品がありますが、それはまたの機会に。
本作は出演した4人の少年たちがいなかったら、成立していませんでした。クリス役のリバー・フェニックスの早過ぎる死が残念です。合掌。
奇しくも『恐怖の四季』からも、もう1本満点作品が有りますが、それもまたの機会に。