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スタンド・バイ・ミーのgogotakechangのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.3
線路の向こうには何かが待っている。
旅に出る少年たちにとって、それが何なのかはそれほど重要ではない。ここでは無い何処かへ行きたくて足を踏み出す。線路はその"どこか"へ繋がっている。だから線路を辿っていく。
その傍らに、自分に向かう笑顔があれば、その者を"友"と呼んでもよいのではないか?

守れるわけがない、勝てるわけがない。
でも守ってあげたい。それが"友"としての資格ではないのか?

助けてほしいと懇願したとき手を差し伸べてくる者にロクな奴はいない。
だから欲しないこと、そして手を貸さないこと。お互いが耐え抜いたとき、そっと肩を抱き合うことができれば、それが"友"の証ではないのか?

ここではないどこかに向かって、4人はその過酷な試練に立ち向かう、線路の上で笑顔を交わしながら。
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