もりいゆうた

スタンド・バイ・ミーのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.3
ストーリーがハラハラドキドキで目が離せなかった、というわけでは一切ないのに、なぜだかずっと見ていられた、ずっと見ていたいなぁと思える作品だった。

日本の小説で言うところの石田衣良の「4TEEN」みたい。見る人、誰もが自分のまだ幼い子どもだった頃を思い出すと思う。

中学生の時、友達と自転車で何時間もかけて宝塚(兵庫)から梅田(大阪)まで行こうとしたことがあった。

目的はない。ただ行ってみたかった。どこまで行けるのか試してみたかった。

途中で日が暮れてしまい、志半ばで断念してしまったが、まだ幼い子どもにとって冒険そのものだった。

思わずそのときのことを思い出した。

死体を見に行こうという発想はさすがホラー作家・スティーヴン・キング。結局死体なんてなかったってオチかと思ったら、ほんとに死体があってびっくり。

キングの自伝的小説だけあって、郷愁たっぷりのいい映画でした。