Ryota

奇跡のRyotaのレビュー・感想・評価

奇跡(1954年製作の映画)
5.0
カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2で上映されていたのを鑑賞
題名通り奇跡を「目撃」する作品
母の生と子の死、映画的なカットと演劇的な長回しの対比が見事だった
なぜ熱心に信じないのかという問いかけ、宗教的に対立していた隣人との和解、そして葬儀の絵画的な美しさ
完璧な映画の一つだと思います

宗教的な理由で仲違いしていた仕立て屋ペーターとの和解にもぐっときた
前回のリバイバル上映のときに買ったパンフレットにこの作品の解説が載っていたが、ヨハンセンの失踪以降カット編集に劇伴が入ってきてから映画としての生が始まるという指摘がされていて、今回改めて鑑賞してその通りだと感じた
映画の構成と物語の対比も興味深い作品でした
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