takeit

奇跡のtakeitのレビュー・感想・評価

奇跡(1954年製作の映画)
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ドライヤー以降映画に奇蹟は存在しないと聞き、見る
ところどころ家父長制とかが鼻につくのがドライヤーだけど、でも泣きそうになってしまう
インガーの顔にライト当てて神秘的にしてるのはオフィーリアの絵画然り女性のフェティッシュ化のようにも思われるけれども、やはり神々しい
奇蹟の存在を信じていなくとも、キリスト教徒で無かろうとも、あそこまで行くと観客はみんな祈らざるを得ないでしょう、そういう意味ではとてつもないキリスト宣伝映画なのかもしれない
狂人が閉じ込められる前は、神がかり的なものとして扱われていたとかフーコーが言ってたけど、こういう感じなのかもね
古典的ハリウッド映画みたいな終わり方とも感じるし、そして最後の余韻がまたよき
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