これもカール・ドライヤーの作品です。1ヶ月前に観に行きました。
田舎に暮らす夫、妻、叔父、長男の息子と暮らす障害を患った次男のヨハネスが亡くなった妻に奇跡を起こすモノクロのヒューマンドラマ映画です…
そうだろうと思っているんだけど、いざその瞬間が訪れると感動的。
そこまでに入念に時間や空間が作り込まれている。室内劇の長回しはとても緊張感がある。ご先祖の写真が部屋をジロリと見つめている。
一方…
画面が這うように人からへや、部屋から人を映していく
すごい、すごいすごい、、と特にハッとしたのが
「神が今壁を抜けられた」「違うよお医者さまの車のライトだよ」のシーン、窓から差し込む光の美しさ……
1925年デンマークの地方を舞台に、家父長制、キリスト教内の宗派対立、精神疾患、死者の生き返りの奇跡など、宗教を中心に複合テーマを盛り込んだドラマ。自動車は医者など上流階級のもので農民たちは馬車、電…
>>続きを読むあのリズムはなんなんだろう
2作を観ただけなのにドライヤーの絶望と救済の混ざり方が、変に体に馴染んでしまう
まさかそうなるのか
ヨハネス役の俳優の演技よ
後半の父親のヨハネスを探す声が苦しかっ…
めちゃくちゃに見入ってしまった。
父、仕立て屋に代表される2つの宗派があり、対立している。どちらも自然法則に逆らえないと考えていることは共通している。インガの死が中心となるが、どちらの宗派にとって…
何かなんとなく凄いと思ったのはラストシーンで死者復活のいわゆる奇跡が起こった瞬間に女の子の顔がパアっと明るくなり(ライティングの話ではない)、ごく普通の映画であれば今まで死んでいた母の傍に駆け寄って…
>>続きを読む同監督の『怒りの日』が魔女狩りの話だったせいもあり、キリスト教への不信が高まった中で神を信じろ、さすれば奇跡を、さもなくば死をと言われても、そんなもの拒否したくなってしまう。あと、何故弟は理性を取り…
>>続きを読むデンマークの田舎で小さな宗派対立から奇跡が起きて死人が甦るお話。実在する宗派対立をベースにしてるんだと思いますが、浅学なのでよく分からず。
特徴的なカメラワークと構図。会話でもカットを割らずに人を…
(c) Danish Film Institute