この映画は言葉で説明すればするほど陳腐になっていくが、『裁かるゝジャンヌ』と比較すると面白い。サイレント映画のジャンヌでは徹底したクローズアップの直後に字幕が入り文字がスッと入ってくるのに対し、トー…
>>続きを読む特に際立った演出をしているわけではないのに、平凡な一家にあらわれた問題、そしてその結末が自然に、それでいてドラマチックに描かれる語り口は圧倒される。
自分がキリストだと思い込んだ正気を失った次男の演…
「奇跡」
冒頭、デンマーク西部。ユトラント地方の農村ボーエン農場。丘の階段を登る父と息子。生茂る草、そこで信仰を表す一節、アーメン、27歳で心の病、信仰、言葉、復活、対立、縦軸による物語、今…
難しいことをサラリとやってのけているように見せる長回しに唸る。
イン/アウトが静謐なショットに緊迫感を与えていて飽きない。
音の情報も重要でエンジン音とヘッドライトのくだりは恐ろしかった。
最小限…
カール・th・ドライヤー監督の白黒の世界を完全に支配するようなカメラワーク。中でもラストの葬式のシーンは最高ではないか。映像だけではなく、画面の内外から聞こえる音の変化も重要な要素になっている。
話…
(c) Danish Film Institute