NARU

BIUTIFUL ビューティフルのNARUのレビュー・感想・評価

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)
3.5
薬物中毒の妻と 2人の子供を養うために働く男が、末期ガンにおかされていることを知る話。

人生において「喪失」は避けられない。
人や時間、お金、名誉などを失うと、取り返しのつかない喪失感や苦痛に襲われる。

だが、それらの喪失は現象に過ぎない。人間の本質はもっと別の場所にある。
監督はそれを、「愛や知恵」だという。

本作のタイトルが、「BEAUTIFUL」ではなく、スペル間違いの「BIUTIFUL」である理由は、本作を観ればわかる。

そしてそれは、物語の幕が閉じたあと、遺された人物たちを想像する大事な要素となる。
人間の本質や美しさはそこにある。

人生の節目に再視聴したい作品。
NARU

NARU