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うれしはずかし物語のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

うれしはずかし物語(1988年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

R18+指定。

Prime Videoにて鑑賞。

原作漫画があるとか、演者さまが何方かも知識無く観ました。


若かりし頃の、寺田農先生や、川上麻衣子さんの大胆なヌードもあり、あ〜、ATGを立ち上げる前辺りの、日活なのかな?脱ロマンポルノ路線になるような一作。

私全く観ませんとまで言ったら流石に嘘にはなるが、AVが氾濫した2022年の現在に、この1988年の作品を観ると、

おじさんとの指定曜日だけの愛人契約に、ほんわかしたというか、可愛らしい40男の哀愁と男のロマンを描きたかった可愛さは、

主演の川上麻衣子さんを大切な役者に据えたかったのかなと感じる感も有りました。

ジョージ秋山先生の原作と後で知りました。


今は、する人はしてるのかも知れないけど、実態は体験ないので知らない

P活や、P子さん、pjさん(P活嬢)と異なり、

肉欲だけでない、愛情を知り、それ故の別れとなり涙するのは、本当の涙が有ったなら、まだ人の心有るなと腑に落ちるが、

下宿の棟を挟んで、夫婦がW不倫のまぐあいを昼間から真っ定中を、隙間の窓越しに、
あなた!、お前!は流石に、そりゃ無いだろうなと。
お茶を鼻から吹き出しそうになりました。


80年代かぁ、先輩たちが新車買って、JDさんと夜な夜な夜遊びしてなぁ位の印象で

私は子供だったので、当時これを観たら、鼻血だよねー。(うぶ)


でも逢瀬を重ねるのにマンション持つ辺りは、中々、80年代の土地バブルの相場経済を表してたり、女性の前髪やファッションに、

バブみを感じて、懐かしいような気分は味わえました。

週一月額15万って、どうなんすか?教えて!賢者さま。
ビミョー?
虞犯少女には良い小遣いなんだろうかなぁ。

シャンパン一本300万とかの東京に今居て、

違った意味で金銭感覚麻痺してる、私も
ダメな男になってるのかしら?と、
はっとさせられますね。やれやれƪ(˘⌣˘)ʃ


ネットも無い時代じゃそんな感じかぁと
公衆電話から相手を呼び出すシーンなどは

通信業界に一時見をおき、
後はモバイル通信に勤めた者としては、
現金テレカあざまーすという懐かしさ。
かろうじて喫茶店(カフェなんて無かったよ)のピンク電話、型式まで覚えてたり。笑 職業病だ。

そして日本は21世紀になっても未だ、ヘア解禁も無い誠に奥ゆかしき文化の、Ratingなので

こういう私小説的な赤裸々な世界観って
大きな興行収入を得づらい。

そういう中に、コンテンツを閉じ込めて運べるメディアの進化って、
収益を生んだんだろうなと改めてテクノロジーの進化や、モノづくり日本の底力は感じる。
VHSとレンタルビデオ店ね。貸し本屋の進化だものね、本当に日本はガラパゴスだなと。

「ビデオどこでこんなHなの借りてきたのよ?返してきなさい」と長男を叱る、母は

後にW不倫で双方、良い中年大人夫婦が反省する妻な訳のだが、ラストシーン手前で

息子の高校合格を、唐突に兄妹して、夜の公園に両親が愛を再確認し反省し涙して、ハッピーエンド。
終わりよければなのかなぁ???

ロケ地は全てはわからなかったけれど、
新宿の西口新都心が出来る前、都庁のツインタワービルなんか無かった時代の新宿西口や大昔の淀橋浄水場の跡地辺りまでのビル群の地下道や、

日比谷の帝国ホテルの建物を背景に、
(今は新館増築し更に建替えし内装も改まってるが)その内堀通り内側の、日比谷公園 丸い噴水前で、サラリーマンが昼休み、バレーボール遊びは、

スマホでゲームやストリーミングでVliver推しさま応援の時代と違って誠に健康的。


寺田先生は今は某大学の特任教授でも有らせられますが、他の役者も若いお姿でご出演で、

日活の看板女優も、普通の人妻だったり、
フルヌードでも、シャワーシーンのみと刺激は少なめなので

女性でも、日活アレルギーや偏見無ければ、楽しめるそう。

女も男も、裸褒められて、嫌なことないだろうという私は、きっと裸で産まれた、自然派なのかなぁ〜w
(産まれたての赤ちゃんは皆、裸だ!w)

フェミとかミソジとか、何にも騒ぎが無かった時代だからこそ、
描ききれた作品だという意味では、希少価値は感じられるかも知れない。
(反面、エロスの過激さの物足りなさもw 汗)

エロく観る感じにはならなかったなぁ。

振り返って、愛欲とカネってどんなに時代が進化して人々が新世紀を迎えても、ガッツリ繋がるんだなと。

翻せば、人の愛ある心はカネで買えないんだわな。

川上さん、金八の後、
こんな大胆な映画頑張られてたのね!?という、
他の、アイドルになって業界を追われた方もいる中で、

上の先輩役者さま達を立てて、確かな劇団の役者の下で、演技稽古したんだなという感じは理解出来て、

そこには、バブルで浮かれずに頑張った人のお一人は居たんだ、バラドルとか、ゴシップでなく、とね。
妙な好感度は、後から付いてきましたよ。


寺田農先生、横顔が見方によっては、
別の最近の某俳優や男性アイドルに見えたりして、

ロマンスグレーな役柄だったけど、
ベテランの凄みは感じられました。

寺田さま、母校の人(中退)と、後から知りました。
つくづく演劇人、多いよなぁと。


監督:東陽一
脚本:竹山洋
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