sonozy

橋のsonozyのレビュー・感想・評価

(1959年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦末期、米軍の進軍が迫るドイツの小さな村。
兵士に憧れる無邪気な16歳の少年たちが突然徴兵されたという体験談をベースとした同名小説が原作。

訓練を始めて間もない夜間、出動の司令が発せられる。
軍部の配慮で新米の7人は破壊される予定の地元の橋(いつも彼らが遊んでいた橋)を爆発されるまで守るという後方任務を担うことに。
7人を配置させた伍長は彼らのためにコーヒーを取りに本部へ向かうが、途中パトロール隊に怪しまれ、撃たれてしまう。

戦闘経験もなく指示する上官も不在となった7人は、不安ながら僕らの橋を守る!と意志を固めるのだが・・・

徴兵されるまでの7人(ハンス、アルバート、ヴァルター、ユルゲン、カール、クラウス、ジギ)のキャラクター設定。
フランツィスカと付き合っていた女たらしのクラウス、美容室を営む父の店で働くバルバラに恋するカール、地区長の父とメイドの関係を知るヴォルターなど、思春期ならではのエピソード。
一転、橋に取り残された後の不運が重なり過ぎの悲劇。。

「1945年4月27日
あまりに些細な事件で、軍の記録には残っていない。」
というラストのテロップの重さ。
この事件から77年経った現在も進行中の戦争。実態の見えない(記録に残せていない)戦争犯罪がどれだけ行われているのでしょうか。。
sonozy

sonozy