たてぃ

橋のたてぃのレビュー・感想・評価

(1959年製作の映画)
4.5
第二次世界大戦を扱ったアメリカの映画だと「ドイツ=悪者」が多いので、アメリカ映画を多く観てる方にはそう思う方も多いと思います。しかし、ドイツ軍全員がそうではないことを知るという意味では、この作品をぜひとも鑑賞していただきたいと思ったドイツ映画です。

大戦末期のドイツのとある田舎町の少年7人(中学生くらい)を描いた作品。

敗色濃厚で連合軍が町の近くまで来てる状況でも祖国の勝利を信じて疑わない少年たち。そこへ召集令状が届き「祖国のために戦える」と喜ぶ彼ら。一方、家族と先生はとても心配…そこで先生が隊長に「実戦経験がないから最前線では役に立たない。だから後方の任務を与えてやってくれ」と懇願し、隊長には断られたがその上官はそれを受け入れる。そこで少年達が与えられた任務とは「橋」の警備であったが…

前半は少年達のスクールライフで後半が「橋」が舞台となります。日本と違って英語の授業があったのはちょっと驚きでした…(その英語の授業が後半のあるシーンとつながりますが…)
戦後からわずか10年ちょっとしか経ってない時に作られた作品のためかナチス色はほとんどないです。「ハイル ヒトラー」のセリフすらないです。おそらく思い出しくない人も多いからでしょうか…

ネタバレになるので詳しい事は言えませんが、ラストのテロップに書かれていた文章で「そりゃねーだろ…」とかなり凹みました…
たてぃ

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