私にとって忘れられない映画。
【自分語り多めなレビューなので、読みたくない方はスルーして下さい。】
子供の頃この『エレファントマン』の映画の予告をTVで見た。
袋を被り顔を見せずに歩く姿。
その姿は異様で
(その中身どうなってるの?)
(顔を見てみたい!)
と見るたびに思っていた。
子供ならではの純粋な好奇心である。
実際に映画を見たのは随分と後になって。
『エレファントマン』の中身を見た時、
私は最初は異様だと思っていたけどそのうち見慣れてきた。
私は子供の頃から大人になっても
男性の関心を引く容姿だったのかそれとも昔の男性が今よりもストレートに表現する時代だったのかわからないけど
外に出れば見られたり、誘われたり、触られたり、決めつけられたり、した。
そんな自分が嫌いで、長年自分に自信が持てなかった。
女性の友達の中にいると彼女達は私の人間性も見てくれるのでとても居心地が良かった。
『エレファントマン』と私は一緒である。
私は見せ物なのかな?
『エレファントマン』に共感していた。
そして『エレファントマン』を見ているお客さん達も私と一緒である。
(袋の中身を見てみたい!)
(なんて美しい心の持ち主!)
映像はモノクロで夢のような童話のような絵本のような……
わざとそうしてるのかなと思いました。
私にとってはただの感動する映画ではなく、もっと心の奥深ーいところに響く
大切な映画です。