観た人の倫理観が試される映画。
ひとつのお題としてジョン・メリックを立たせて、彼に対しての十人十色の接し方を描く。そこに善悪があるのかも怪しいと思わされる。てか、実在したってのが驚愕...。
ルッキズムとか言う言葉が生まれる現代にも通ずるテーマで、映像化されたことで普遍性のあるアートに昇華されている。
自分があの場にいたら、どう接していたのだろう。客観的に切り離さないと自分の意見なんて引き出せないくらい、凄まじいパワーを持つ作品でした。
最後の演劇のシーン。台詞はほぼないのに、色々考えさせられて、心にずっしり来て立ち上がれなかった、、、。
リンチ特有のシュルレアリスムな演出は控えめ。凄くストーリー性がある。リンチはこういうのもいけるんだね。
とりあえず、酒飲んで暴れるじじいはこの世から消えてくれ。
あと、表現したいことは分かるんだけど、最後にテレタビーズのあいつみたいなのが出て来て笑ってしまった。