ステイサム

エレファント・マンのステイサムのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「エレファント・マン」
(1980年/124分)
デビット・リンチ監督作品

19世紀のロンドンに見世物小屋が巡業に来て、医師(アンソニー・ホプキンス)はたまたま「エレファント・マン」と出会う。
頭部骨格は大きく突出、
顔面は腫瘤が鼻口を圧迫、
背骨は湾曲し右手と両脚は
肥大していて歩行が困難。

彼は実在の人物である。
ジョン・メリック。

彼の姿をさらし者にしてお金を稼ぐ見世物小屋の興行師は
メリックが不調で倒れると調教棒で殴打する。

衰弱したメリックを病院に連れていき診察した医師はメリックを研究対象にする為に個室を与え学会に発表。
医師によりメリックは知能障害は無いと判明、聖書も暗唱出来、清らかな心を持ち合わせた素晴らしい青年らしい生活が送れるよう紳士服や身だしなみ用品を与え、ついには新聞記事に掲載される。
大女優が美しい笑顔でメリックの部屋を訪問しに来ると、
メリックは涙を流し「こんな美しい人が僕に微笑んでくれた事などなかった…」

気品のある生活を満喫するメリックに嫉妬する病院の夜勤警備員は夜間メリックをさらし者にして見物料を稼ぐ。
部屋も滅茶苦茶にされたメリックは興行師に誘われ病院から逃げても再び殴られ監禁。
目に余る行為に見世物にされているメンバー達がメリックを逃がしてくれるが、逃亡の先にある運命やいかに…

私が子供のころ「エレファント・マン」の映画CMが怖かった事を思い出して初観賞❗
なんと美しい心の持ち主なんでしょう。虐げられてきた人生なのに美しいものを心に描き、恨み言ひとつ言わない。紙細工で大聖堂を作り上げて神への祈りを捧げるメリック。
叶えたい夢をみるメリック。
密やかなる大きな存在に敬意を表したいと思いました✨
ステイサム

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