ちー

エレファント・マンのちーのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

何か古いタイプの映画をやりたかったのかな?白黒なのはもちろん場面転換は必ず暗転で、デヴィッドリンチの他の作品は知らないけれど、怪物が意外と家庭的だったりするドラキュラ映画に似た懐かしさがあった。
はらはらと涙を流す場面が何度かあり印象的でした。エレファントマンを見て泣いてしまうアンソニーホプキンスはあの演技だけで名優だとわかります。
そんな彼の妻が涙を流すシーン、最初はエレファントマンに感謝されて自身の偽善に気づき泣いたのかと思ったのですが最後まで奥さんはいい人に描かれていたので違うのかな?
エレファントマンに向ける優しさが実は欺瞞ではないかと周囲の人間ももやもやしてるように見えたのだけど、やはりみんないい人、エレファントマンも感謝感謝な雰囲気だしわかんない。僕がひねくれた見方をしてるのかも。
エレファントマンは普通の人の真似をして写真を飾り、ベッドに横になる。周りの人は彼をフリークでなく一人の人間として扱う。けども院長先生の言ってた「誰も彼の苦しみは理解できない」という言葉がこの作品の肝な気がする。悲しい。
ロミオとジュリエットはとても美しい引用でした。あと紅茶をすするエレファントマン可愛い。カムイン!
雰囲気は好き、でもまだわからない。
ちー

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