こつぶライダー

ディープ・インパクトのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

ディープ・インパクト(1998年製作の映画)
4.0
"地球に彗星が衝突、人類は滅亡します!そんなときあなたならどうする?"

みんなこの手の大災害とは言わずにも、死を覚悟した夢とか見たことあるんじゃなかろうか。
私の場合、そういうとき大体はベッドから落ちて目を覚まして「なんだよ、夢かよ!夢で良かったよ!いや〜助かった」なんて涙目なときばかり。

この作品を観ながら、自分を登場人物に置き換えて、私だったらどう生きる(死ぬ)のか冷静にもパニック風にも考えてしまった。

いやー!!!
めっちゃくちゃ良かったですぅー!!!

これまで何度か地上波でも放送してるのに、何故観なかったんだろう?
今まで観てこなかったことを後悔するくらい良かった!

類似点や公開時期も近かった『アルマゲドン』とよく比較されていますが、個人的にはこちらを推させて頂きます。

複数のキャラクターが紡ぎ出す人間ドラマが丁寧に描かれており見応えありまくり。
彗星が確認されてから衝突まで、どうにか危機を回避すべく立ち上げたNASAのプロジェクト部隊や、アメリカ合衆国の政府陣、それから報道するキャスター、そして国民と、とにかく幅広い角度から地球滅亡に向けた動きを描き出している。

ディザスタームービーって世紀末の90年代後半あたり流行りましたよね?
以降はそれなりに作られてはいるものの、ネタは基本同じになるので似たり寄ったりのプロットばかり。
もちろん、時代の流れと共に映像や科学的視点は成長しているが、根本になるドラマ部分において、かなりトップクラスの出来ではないでしょうか?

とはいえ映像だって、25年も前の作品と言えどさほど古さを感じさせない。
宇宙のシーンも緊迫感が伝わってきた。
彗星の衝突シーンなんかもリアリティ抜群。ニューヨークが海に飲まれるシーンは、他作品でも何度もお目にかかっていて抗体できてました(笑)

キャストも豪華。
ロバート・デュバルが渋くてたまらなかった。あんな風に年取りたい!
ティア・レオーネからは、プライド高きキャスターの情熱を感じ、合衆国大統領役のモーガン・フリーマンはさすが、国のオサはあれくらいでなきゃって思うくらいかっこよかった。

若きイライジャ・ウッド(フロド様ー!)も出演。バイクシーン、たまらんかったな。
リリー・ソビエスキー懐かしい!子役から羽ばたくかと思いきや近年はなかなかお目にかからなくなった。残念。
二人の初々しい感じと、答えがすぐに出ず最後まで行動が見逃せないあたり、超好きでした。

もしかしてだけど、ディザスタームービーで一番好きかもしれない。
ちなみに邦画で一番好きなのは…思いつかない…『シン・ゴジラ』かな。
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