◆あらすじ◆
地球に衝突する軌道の彗星が発見される。政府、宇宙船、マスコミ、国民のそれぞれが発見から衝突に至るまで様々な心情の中で行動を選択していく。
◆感想◆
本作はテレビキャスターのジェニーが政府の機密情報を偶然にキャッチしたことから政府の公式発表へよストーリーが繋がっていきますが、前述のとおり、それぞれの視点での心情や行動を描いた群像劇となっており、スケールの大きな作品となっています。
前半は宇宙船メサイア号による彗星の破壊工作が中心となってストーリーが淡々と進んでいきます。群像劇ということもあり、一歩引いた視点で描かれていくので、観ている私は誰に感情移入することなく傍観者という立場でした。
後半になると、ストーリーが一気に悲観的になっていき、彗星の去来とともに人類の滅亡が関わっていき、登場人物たちそれぞれ心情を吐露することが多くなり、死の間際でのそれぞれの決断が心にしっかり伝わってきて良かったと思います。
映像としては、宇宙船メサイア号の彗星の破壊工作を除くと終盤まであまり目を惹くような絵面的な面白さは無いように感じました。メサイア号の作業も丁寧に作られているものの地味だったように思います。しかし、終盤の映像はかなりよく出来ていて良かったと思います。
人類の滅亡に関わる出来事を描く作品ながら極めて淡々と進み、パニックを誇張していない点でとても珍しくてこういう描き方も有りだと思いました。観て良かったと思いますが、展開が地味なので好き嫌いが分かれそうです。
鑑賞日：2024年1月13日
鑑賞方法：CS ムービープラス
（録画日：2023年12月13日）
