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ワン・モア・タイムのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ワン・モア・タイム(2015年製作の映画)
2.5
クリストファー・ウォーケンだからこそ!
《父はみんなを傷付ける》「俺のせいにできた。お前は大人なんだ」あの人は今...元スターの日常で父娘("ロマンスの王"ポール・ロンバートvs.ジュード)再生の記録。こういうドラマに大衆が期待するものとは相反する神経逆撫でパンク。確執や嫌味皮肉に彩られた罵り合いへし合い神経衰弱家族なので(純然たる)音楽映画を期待するなかれ!僕の好きなクリストファー・ウォーケンが素晴らしい演技と安定に本職かよと言いたいほどべらぼうにキレキレな歌声(とダンス)を披露している。自分のWikipediaのページを編集するのは笑った。昔のキャリアにすがりつき私生活・家では欠点だらけで、娘に何か言いたくても上手く伝えられず説教臭くなる不器用な父親像を体現。そんな破天荒自堕落的責任転嫁娘役には元夫ジョニー・デップの指を切り落とし掛けたというブッ飛び逸話ゴシップも残しまくり文字通りヤバいエキセントリックセレブなアンバー・ハードが彼女らしい役どころを『アクアマン』ばりにファンキーな髪色で演じている。親の七光り甘ちゃん免罪符濫用。そんな老害と怒れる若者という百害あって一利なしな組み合わせ化学反応。過去の栄光と目先の責任逃避が結局一番現実らしい衝突につながり胃がキリキリイガイガするような一見生産性のないドラマなのだけど、そこがリアル。言うなら幾つもの夢が破れては散ってきたショービジネスの裏側。アメリカンドリーム的お涙頂戴拍手喝采夢物語じゃない問題山積み。凸凹ならぬ凸凸ウダウダグダグダヒリヒリバチバチイライラ。本作のことを好きにはなれないけど作られた意味がさらさらないとも言えない。

キム・ゴードン、キム・ディール、キム・ジョンイル
プレイハウス、ミス9月
フ"レ!"ーミング・リップス
「お互い糞人間ってことは今は忘れない?」ウダウダ話
勝手に関連作『Dearダニー』『クレイジー・ハート』
TOMATOMETER52 AUDIENCE30
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