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必殺!III 裏か表かのべるのネタバレレビュー・内容・結末

必殺!III 裏か表か(1986年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

高校生の頃、僕に時代劇を教えてくれた大叔母と2人で観に行った。前作「ブラウン館の怪物たち」が子供ながらに外したなって思ってたので、期待値は低かったが、冒頭からのシリアスな展開に惹き込まれた。夜鷹(江戸時代の売春婦)のたくさんいる地区を奉行所が取り締まりと称して暴力的に制圧するという、これぞ必殺!もっとも当時の僕は子供だったので、血煙の立つ如何にもな世界観と、中盤の主水さんのやるせなさみたいなのとか、後半の参の悲惨な最後とかをまともに受け止めてしまって辛かったけど😅
監督は必殺に限らずアクション時代劇の第一人者、工藤栄一。刺客に襲われた主水が(動きやすいように)雪駄を脱ぐのをワンカット抜いてたり、囚われた主水を助けに行って乱戦になるところでクレーン使ったり、襖をバンバン開けながら逃げる敵と、雑魚を斬り斃しながらそれを追う主水を手持ちで見せたりと、時代劇の魅せ方が完璧です。
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