ばんがど

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のばんがどのレビュー・感想・評価

4.5
初見はホントに戸惑った。エピソード2の延長でもっと直接的にクローン戦争の戦闘の最中にジェダイかパドメの板挟みにあい最悪な結果になるかと思ったら…確かに板挟みにはあうんだけどすごくわかりづらかった。
ただその後少し心理学に触れる機会があり認知や説得コミュニケーション、マインドコントロールについて学ぶと全ての理論やテクニックがパルパティーンによって丁寧に展開されておりアナキンのリアクションや行動も全てリアルに再現されていることに驚愕し恐ろしくなった。若者が本作を観るということはエピソード4の煌びやかな英雄伝を観るのと同じくらい人生にとって重要な体験だと感じた。
ストーリーラインを黒澤明の乱をベースにしたのも予想外で戸惑った一つの原因だったのだけど、結果的にとっ散らからず凡作になることもなく特別な名作に仕上がった大きな要因な気がする。ホントはもっとパドメには政治的抵抗をベイダーにはジェダイ狩りをして欲しかったけど…作品としてはとっ散らかっただけかな。(パドメの抵抗はDVDに未公開シーンとして収録されてたけど)
議長の部屋でダークサイドに落ち、ジェダイ評議会で虐殺し、議会ではパルパティーンとヨーダが激突するなど民主主義の崩壊と敗北をビジュアルで見せるのも上手いと感じた。オリジナルに比べプリクエルは同じ惑星が舞台になることが多く冒険感が薄かったが、逆にこれまでの馴染みの場所たちが破壊され絶望の場所になっていく様は観ててショックだった。
そして怒涛の終盤。死して生きるパドメと生きて死するベイダー。レイアが共和国復興に奔走し、ルークがアナキンの善の心を盲目に信じていたのはパドメの強い思いだとするラストに感動しルークとレイアのテーマが高らかに流れるエンドロールに希望を感じ涙した。
あれから19年!ホントに久々の劇場での鑑賞。
ホームシアターでは冒頭のコルサントの艦隊戦でウーハーが限界に達しビビりが出てしまい、ウーハーに再投資する羽目になったのもいい思い出。当たり前ですが余裕でその重低音も鳴らしてくれます笑 熾烈なチケット争奪戦を勝ち抜いた甲斐がありました!!
ありがとう!!ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらいさん!!グランドオープンおめでとうございます!!
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