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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のmanamiのレビュー・感想・評価

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何度目かもうさっぱり分からないぐらいの再鑑賞。シリーズ時系列順制覇の旅の途中です。
新三部作と言えばやはり、オビ=ワン・ケノービ(ユアンマクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデンクリステンセン)との、師弟かつ相棒でもあり、時には兄弟のようなこの関係性なのよね。パダワンの分際で(笑)マスターに生意気なことばっかり言うアナキン。でもオビワンもなんだか楽しそうで、ずっとこのまま一緒にいてほしいと、先が分かっていても願ってしまう。
それからR2-D2ね。機械音がピュルピュル鳴ってるだけなのに、なーんか言ってること聞き取れちゃいそうな気がするんだよなー。表情なんてあるわけないのに、焦ったり困ったり喜んだりしてるように、ちゃんと見えるのよねー。
もちろん旧三部作へとつながる重要人物であるパドメ・アミダラも。彼女は誰よりも強く、ナタリーポートマンは美しくあるのが当たり前かのようにひたすらに美しい。表舞台で政治に関わったり戦ったりする場面は前2作ほどないけど、アナキンの選択の「動機」になるという意味では存在感大。「自由は今死にました、万雷の拍手の中」は今作全体を一言で表している。
徹底的に救いのない展開が続く中、ジェダイ聖堂のシーン、その警備映像を確認するシーンはとりわけ胸が痛い。もしも新たな名前を拒んでいたら。もしも彼女が夫を説得できていたら。もしも彼が「弟」にとどめをさしていたら。もしも、もしも…。
やがて銀河系全体を巻き込むことになる歴史の「光」と「闇」が、時を同じくして誕生する。「正義と悪は表裏一体」ってセリフもあったね。長きに渡るSWシリーズの、最も重要な作品はと聞かれたら、私ならプリクエルトリロジー3作目のこちらを挙げるわ。

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