びこえもん

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のびこえもんのレビュー・感想・評価

4.0
新三部作の結にして、旧3部作世界への転。その意味で、非常にハイクオリティな一作だと思います。

アナキン・スカイウォーカーはいかにして仮面の悪役ダース・ベイダーとなったのか? 銀河帝国はいかにして誕生したのか? ルークとレイアはどのような経緯で別々に育てられたのか? その全てが一応違和感のない形で滑らかに説明されています。

クリストファー・リー演じるドゥークー伯爵は出番そこまで多くないものの、後々の展開まで考えれば重要な役所だったかと思います。グリーヴァスの存在意義はよくわからんが、でも腕4本あってライトセーバーぶん回すサイボーグって、シナリオ上の役回りとは別にロマンキャラ枠として魅力的ですよね。

そしてある意味一番この後の展開にとってデカい存在だったのがサミュエル・L・ジャクソン演じるメイス・ウインドゥ。前々のアナキンとの関係性を含めだいたいこいつのせいと言っても過言ではないですが、それにしても一人だけ色が違うライトセーバーで目立つとかも込みでジャクソンは美味しい役貰ってますね。一説にはノーギャラでいいからヨーダと共演させろと迫ったという話も語られてますが、これも『ジュラシック・パーク』や『パルプ・フィクション』などで培ったバイプレイヤーとしてのちゃんとした実績あってのことじゃないでしょうか。終盤の迫真の顔芸と殺陣のシーンは割と好きです。