シネラー

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のシネラーのレビュー・感想・評価

4.0
新三部作(プリクエル・トリロジー)
の完結編であり、
ダース・ベイダーの誕生を描いた
悲しくも熱い作品だった。

前二作は本作の為にあったと
思える内容であり、
アナキンは仲間、時代、環境など
あらゆる事柄全てが
悪い方向へと進んでしまい、
暗黒面に堕ちてしまったと思えた。
憎むべきはパルパティーンだが、
彼のジェダイ評議会が慢心している
という主張は事実と言えるだろう。
オビ=ワンとのムスタファーの戦いは、
シリーズで一番悲痛に感じる
ライトセイバー戦だった。
ダース・ベイダーと対比的に描かれる
ルークとレイアの誕生。
そして、タトゥイーンの2つの太陽
で締めくくられる本作は
旧三部作へ繋げるのに相応しい
結末だと思う。

只、アナキンが暗黒面に堕ちてから
ジェダイ聖堂を襲撃に至るまでの
躊躇のなさには違和感を覚える。
序盤から中盤に
葛藤し続けていただけに、
ベイダー卿になってからは行動が
迅速すぎると思った。

鑑賞後に改めて旧三部作を鑑賞
したくなる完結編であり、
シリーズに深みを持たせる
素晴らしい作品だと思った。
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