なやか

パンズ・ラビリンスのなやかのネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

嘘でしょ…?え…流石にこの後何か救いがあるんだよね…?あれ…?あ…エンディング流れちゃった…となった

ダークメルヘンな世界観だからか、没入感すごかった
気持ちの悪い場面がとても多く、メルヘンなのに血がたくさん流れて、汚くてべとべとしてる!という不思議空間が広がってた
切られた口を縫うシーンなんてわざわざ丁寧に入れるな!!!!!!!!!!!!と思ったけど、その後の酒飲んで血(酒か?)がガーゼに滲み出て痛がるシーンが、とても良かった


辛いことしかない現実の世界から逃げるために生み出した自分だけの王国に、主人公が最後まで夢を見て自分の中で救いを見出していて(罪のない弟を犠牲にしなかったと両親から褒められる場面)、それが逆に私に追い討ちをかけて心が死んだ
俗に言うメリーバッドエンドだった
非力な子供に環境は選べないからこそ、自分の想像の力だけでなんとか逃げ場を作るって、いつの時代にも起こる普遍的な現象だから
多分この映画はいつみてもしんどくなるし誰もがなんとなく共感できると思う
そう言う意味で名作だなぁと思った
なやか

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