母と血の繋がりのない父との生活に鬱屈としたおとぎ話好きの少女が本当におとぎの国へ。ファンシーな動物や妖精が出てくる…わけではなく、そこはギレルモ・デル・トロ仕様。
奇妙なクリーチャーが次々と登場し、少女は試練を乗り越えていく。
この映画ならではの代名詞的存在“ペイルマン”…ってほぼワンシーンの出演なんかい!
しかし、やはり初登場シーンのインパクトは強い。こんな悍ましい造形のクリーチャーをデル・トロ監督はよく作り出すよな。
高圧的なビダルを見るにつれ腹立たしくもなるが、少女オフェリアが試練を乗り越えていく中でどんどん打ち勝てるようになっていく。少女が逞しくも強くなっていくダークファンタジーなんですね。
あとはメイドのメルセデスがこれまた良いキャラなんです。オフェリアにとって大きな存在。
こんな2人の絆が強固になっていく模様を見せられるからこそ、ラストが生きるんですが、これまたツラい!なんでそんな結末を…とあまりにも切なすぎる物語で…うーん、悲しい。
〈キャスト〉
オフェリア(イバナ・バケロ)
パン/ペイルマン(ダグ・ジョーンズ)
ビダル大尉(セルジ・ロペス)
カルメン(アリアドナ・ヒル)
メルセデス(マリベル・ベルドゥー)
Dr.フェレイロ(アレックス・アングロ)
ガルセス(マノロ・サロ)
ペドロ(ロジェール・カサマジョール)
※2023年自宅鑑賞124本目