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恋のエチュードのnuのレビュー・感想・評価

恋のエチュード(1971年製作の映画)
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トリュフォーはぐちゃぐちゃな恋愛が本当に好きみたいだ。今作の中身は露骨で挑戦的。お気に入りは、妹が自身の性的欲望、快楽への中毒を赤裸々に読み上げるシーン。カメラを直視する彼女の目がクロースアップで捉えられるのが率直で大胆。彼の過去作での女性の扱い方に疑問を感じることもあったせいか、この場面を創り出せたのは意外だった。ド直球ですごく良い。映像の美しさにも惹かれた。ルノワールの絵画を彷彿とさせる自然と淡い色合いと落ち着いた雰囲気のショットもあれば、急に鮮やかな赤色が使われるものもあって楽しめた。
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