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落葉のmamのネタバレレビュー・内容・結末

落葉(1966年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の冒頭に映る6世紀のジュヴァリ聖堂(聖ニノが十字架=ジュヴァリを建てた場所といわれる信仰の拠り所)から、8千年もの古い歴史があるジョージアワインづくりの古来より守られてきた製造法(種を潰さないように足踏みで絞り、甕を土中に埋めて発酵させるという昔ながらの独特なクヴェヴリ製法)のドキュメンタリーが紹介された後に本編が始まる。

ワイン工場の新人技師ニコは、真面目な人柄で職人からの信頼も厚い。工場の上司は共産党が定めたノルマを達成するため、品質よりも生産性の向上を重視し、まだ酸味の残る未成熟の樽をびん詰めにして出荷しようとする。この方針に異議を唱える職人たち、実力行使に出たニコはワイン樽にゼラチンを入れ固め、びん詰め出来ないようにするのであった。よくやった!
(ですのでソ連では上映禁止に)

ラストにも映るジュヴァリ聖堂の鐘の音にジンとくる...。

(オタール・イオセリアーニ映画祭)

2023-135
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