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恋の闇 愛の光のむくむくのレビュー・感想・評価

恋の闇 愛の光(1995年製作の映画)
3.1
再観賞。
清教徒革命が終わり、チャールズ2世を頂く王政復古の時代のお話。1部の人間の享楽と疫病の蔓延で光と影に分かれる時代で、ひとりの青年が堕落と破滅の後自分の使命を取り戻すお話。

主役のロバート・ダウニーjr. とメグ・ライアンを除くと主要キャストはほぼイギリス人。監督はアメリカ人。イギリス/アメリカ共作だけど、イギリス側はアメリカ人のダウニーさんが主役なのをどう思ったんだろうか。俳優の国籍見ててダウニーさんがアメリカ人で非難の的になったんじゃないかと心配になった。

前半は主役のメリベルが見通しの甘い若者で、実にイライラさせられる。医者として腕は悪くないのに助けられない患者に頼られるのに我慢ができずに逃げ、王さまに気に入られたらあっという間に図にのって、形だけは宮廷人に染まる。ここがはっきり醜い。
メリベルが本来の自分を取り戻すのは彼自身の失墜と大事な命を失うことだったのは悲痛だけど、友人の医師ピアースが病に倒れてからは別人のように生き返ってゆく。
ラスト、王さまはやっぱり許せんし、ペストで外の世界は恐怖に怯えてるのに愛人のセリアは王さまの愛がどうとか…😒💢💢

もう少し、医師としてのメリベルを見たかった。
赤ちゃんを抱っこしてるメリベルが好きです。王さまとあったときに視線は王さまに向けられてるけど赤ちゃんがムズかったら自然にあやしていた。

この2年後が『ワン・ナイト・スタンド』のチャーリーだと思うと、2年での俳優としての進化がすごいと感じましたも