ポンコツ娘萌え萌え同盟

源氏物語のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

源氏物語(1987年製作の映画)
3.5
漫画も実写映画も果ては題材にした同人エロゲまで存在する日本古典の名作、源氏物語。私が以前に触れた源氏物語が歌舞伎の演目でたぶん本作の内容にはほぼ当たらない部分だと思う。今回で源氏物語触れるの2回目で、長髪のしなやかさと白い肌で、艶があり気品のある作画、一部に短歌を用いた台詞回し、和と舞う花びらの演出が美しくも恐ろしい本作の魅力的な世界に触れて……、
正直エロすぎやろおもた。

光源氏がモテるのはネット介して偏見的な知識を持ってたけど、ここまでとは。それと光源氏との地獄。普通に女を脱がしたり、幼女を手塩かけようとしたり、「私はなにしても許される身」と言いながら近づいたり、ヤってる最中に親フラがあったり…。この男、普通に因業が深い。
でも中性的で陰があり、顔立ちの良さ(他の男と並ぶ顕著なほどイケメンなのがわかる)と先述した品のある短歌ですべて許せる。でもそんな愛欲と宮中で映されるのは光源氏の物語とそれに合わせた内面描写が魅力的だった。

画面いっぱいに舞う桜の花びらの演出は日本的で和を感じるんだけど、途中で出てくる平安時代ではありえないような演出が魅力的。謎の四角錐みたいな図形なモノ?がワンシーンで映ったり、終盤の光の筋と光の玉みたいなのが謎の空間と虚空に吸い込まれていく場面は時代劇アニメよりSFみたいだ。
そのせいもあってエンディングの花びらなんか花びらにしては光ってるし、光のようにも感じた。