矢野竜子

源氏物語の矢野竜子のレビュー・感想・評価

源氏物語(1987年製作の映画)
3.9
35mm、神保町シアターにて。
現代の採算とれることが
GOサイン前提のアニメ製作体制では
絶対に無理な気がする。
ある種、時代が遺した産物感があった。
ただ彩度の低い色合いや
髪などの線を筆頭に独特の官能性があり、
かなり地味ながら全く目が離せず
一体なんだこれとなる。
細野晴臣の音楽は言わずもがなだが
蝋燭の火が燃える音とか
着物が地面をこすれる音なども
地味ではあるが非常に味わい深い。
タイトルカッコいいなと思っていたら
鈴木一誌がクレジットされてた。