1987年公開当時に劇場鑑賞しました。高校生だったと思います。調べるとこの年は他に「オネアミスの翼」を公開してました。
そして最近DVDソフト買って30年前ぶりくらいの再鑑賞。モノラルで画も粗くて、Blu-ray販売もしくは4Kレストア上映希望。
原作未読です。
大河ドラマ「光る君へ」を見ているので自分的には世界観は理解しやすいです。で、
今見るととってもデリケートな内容ですが、二股三股どころではないちゃらんぽらんな光の君の性格(でも本気)にいちいちツッコミを入れるのは野暮です。だって源氏物語ですらから。
そしてアニメーションなのにちゃんと肌をさらす(十二単を脱がす)大人の映画だったんですね。
監督が「銀河鉄道の夜」(ネコのやつ)の杉井ギサブロー氏、キャラ原案が林静一氏(小梅ちゃんの、葵の上の髪型が斬新で他にソバージュの六条御息所等)、日本画のような背景(平山郁夫氏みたいな)、印象的な細野晴臣氏のost等、当時のアニメ映画や源氏物語物とは一線を画す映画だと思います。
出てくる女性キャラの個性を先の髪型以外に、十二単衣ではなくて佇まう部屋の屏風絵の柄の書き分けで表現していて、分かりやいすことに恥ずかしながら今回見て気付きました。
そして白い肌(肌色ではない)と漆黒の髪の毛と屏風の鮮やかな色合いがアニメながらに日本画のようでもあります。
静かすぎて眠くなるしラストは???ですが、細野氏の劇伴と共にエンドロールへと続く光源氏の舞が美しいです。