松井の天井直撃ホームラン

ベルナのしっぽの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

ベルナのしっぽ(2005年製作の映画)
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☆☆☆★★

白石美帆初主演で一匹の盲導犬と世間の偏見と闘った1人の女性の爽やかな感動物語。

白石美帆と田辺誠一の盲目同士の夫婦にベルナとゆう名の盲導犬がやって来る。
白石・田辺共に好演ですが、白石美帆の性格が‘世間に思いを伝えたい’との気構えが強い為に少し意地の悪い性格に描かれているのが気になる人には気になる程度で、この辺りは彼女のフワフワした雰囲気が程良く作品を中和させてくれています。
子役の子も上手い。特に小さい頃の男の子には舌を巻く位に感心させられました。隣人役の根岸季衣も好感の持てる役。

確かに昭和50年代にはまだまだ盲導犬に対しては偏見が残っていた。いや、今でもついつい好奇の目で見てしまったりします。
「ベルナは私の眼なんです」…と訴え続けた思いが時間の経過と共に少しずつ世間の眼を開かせていったのだと思います。
地味だしあまり刺激的な作品では無いですが、とても爽やかな感動を貰いました。子供がいる人には是非お勧めのファミリー映画です。

(2006月年10月4日シネ・アミューズ/WEST)