けいこ

クンドゥンのけいこのレビュー・感想・評価

クンドゥン(1997年製作の映画)
3.6
ダライ・ラマ14世の半生。
M.スコセッシ監督。

全編英語というその違和感を越えて、観る価値がある。色々と知りたいことがわかって面白かった。
すごいのはダライ・ラマ14世が自らアドバイスしたとな。親族も出てるし。

『セブンイヤーズ・イン・チベット』と被るとこも。アプローチの違いを楽しめる。

四歳で13世の転生者として見いだされ、五歳でラサ・ポタラ宮へ行くまでや、そこでの教育や生活、家族との関わり、人民解放軍の進行、インドへ亡命するまでがわかりやすい。
全部見せないけど、父親の鳥葬シーンも。鳥葬はバラすタイプとそのままのタイプがあってだな。…。

そして、その半生は苦悩の連続。民が虐殺された様子をダライ・ラマ14世が聞いているシーンは観ていてもつらいね。

亡命はどのように成功したか。亡命への葛藤。その辺の描き方も結構丁寧だったと思う。

ハイライトはやたら再現度の高い毛沢東の髪型₍ᐢ- ̫-ᐢ₎

2022.455
けいこ

けいこ